インフルエンザ予防接種の季節がやってきました。
当院でも10/2(月)より、取り扱いを開始します。
とはいえ、地域によっては罹患者が増えはじめ、学級閉鎖になったとの情報も入って来ていて、
流行の兆しが見え始めているのかな、早めに備えておいたほうがいいのかな、と感じます。
そこで、インフルエンザに関する情報について、まとめておきますので、
参考にされてください。
⭕️インフルエンザのワクチンを打ったら、すぐに予防効果はでますか?
→個人差はありますが、予防接種をしてから2〜3週間後に免疫効果が現れます。
ワクチン2回接種の場合においても、2回目接種後のおよそ2週間後から免疫効果が現れます。
2回目の接種は、ブースター効果により、より強くより長い期間の免疫獲得が期待されます。
⭕️ワクチンを打ったらいつまで効果がありますか?
→一度できた抗体の持続期間は5カ月程度と考えられています。
インフルエンザの流行期は12月から3月下旬までが主流と言われていますので、
その期間をカバーできるように予防接種の予定を立てておくと安心です。
⭕️今年のインフルエンザワクチンはA型とB型、どちらの予防ができますか?
→A型とB型、どちらも予防効果があります。
日本では、WHOの推奨株と国内での流行状況などから予測を行い、
毎年ワクチンの製造に適した株を選択して製造しています。
ちなみに、今年のワクチン株は以下の通りです。
A/Victoria(ビクトリア) /4897/2022(IVR-238)(H1N1)pdm09
A/Darwin(ダーウィン) /9/2021 (SAN-010)(H3N2)
B/Phuket (プーケット) /3073/2013 (山形系統)
B/Austria(オーストリア) /1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
(国立感染症研究所HPより転記)
⭕注射のあと、お風呂に入らないほうがいいですか?飲酒や運動などは可能ですか?
→お風呂に入っていただいても問題ありません。
強くこすらないようにしてください。体調が悪い場合は無理をしないようにしましょう。
ワクチンの副反応が出ることがあり、過度の飲酒や運動により症状が強くなる可能性があるため、
接種後の飲酒や運動は避けたほうがよいとされています。
また、接種当日の体調を整えるためにも、接種前日の深酒も避けた方がよいでしょう。
接種後の過度の運動は避けたほうがよいですが、
一切運動をしてはいけないということではなく、
普段通りの生活についてはとくに制限しなくてもよいです。
⭕コロナワクチンとはどのくらいの間隔をあけたらいいですか?
→コロナワクチンは同時接種が可能なので、同日に接種していただいても大丈夫です。
ただし、コロナワクチン以外のワクチン(帯状疱疹ウイルスワクチンや肺炎球菌ワクチンなど)との
接種間隔は2週間空けてください。